どうも、マスコミブロガーのみやてう(@みやてう)です。
2019年の2月から、読売新聞社の新たなオンラインサービスである、“読売新聞オンライン”なるものが始まりましたね。
読売新聞読者であれば、専用のIDが自宅に届けられ、そのIDを使用して無料で誰でも自由にサービスを享受できる、というものです。
もちろん料金は無料で、水族館の割引チケットや、ポイントサイトのようなポイントが貯まって換金できるサービスや、紙面ビューなどの新聞電子版の様なサービスももちろんあります。
※読売新聞オンラインの内容などはこちらの記事に詳しく載せています!
※テレビCMも流れていますね。斎藤工さんが出演しています。
一般の方からすると、読売新聞の電子版が始まった、という認識かもしれませんが、急に読売新聞オンラインが始まった背景には何があるのでしょうか、それを業界紙の情報なども元に考察していきましょう。
- ①元々は読売新聞プレミアムというオンラインサービスがあった。
- ②1月に読売新聞が値上げ。値上げによる読者離れを抑制するための措置。
- ③読売新聞は紙の新聞にとてもこだわっている新聞社。
- ④山口社長の発言によると、紙の新聞とデジタルを融合させたいと話している。
- ⑤まとめ。
①元々は読売新聞プレミアムというオンラインサービスがあった。
元々、読売新聞読者向けのデジタルサービスである、“読売新聞プレミアム”というサービスがありました。
これは読売新聞読者であれば、月額150円程支払えば、パソコンやスマホなどで紙面を見られるよ、しかも同一世帯であれば家族全員利用することができるよ、というサービスでした。
今回の読売新聞オンラインは、その読売新聞プレミアムを“大幅に拡充して、なおかつ無料にしたもの”という位置付けでしょう。
②1月に読売新聞が値上げ。値上げによる読者離れを抑制するための措置。
こちらの記事でも詳しくご説明していますが、2019年の1月より、読売新聞が値上げしました。
一般的に、どの商品でも、値上げをすると売り上げが落ち込みます。
2017年11月に日本経済新聞社も新聞の値上げをしましたが、その際は5%から8%ほど新聞購読が止まったと噂されています。
読売新聞社として一番怖れているのは、値上げをして読者が減るのが一番怖いはずです。
例えば10%値上げをしても、10%読者が減ってしまっては値上げをした意味が全くありませんよね。
なので、「こういった新たなサービスをするから、値上げしても新聞をそのまま購読してね」というメッセージを打ち出す必要があります。
読売新聞プレミアムを廃止して今回の読売新聞オンラインを始めた経緯としては、メッセージ内の新たなサービスという位置付けに読売新聞オンラインを確立したかったのでしょう。
後ほど紹介しますが、新聞業界の業界紙にも、「値上げとほぼ同時期に読売新聞オンラインをスタートさせるのは、現読者の囲い込みをしやすくするためだ」と新年の読売販売店向け総会での社長発言にありました。
③読売新聞は紙の新聞にとてもこだわっている新聞社。
そもそも、読売新聞社は、全国的にも非常に“紙”の新聞にこだわっている新聞社です。
同じ全国紙でも、日経、毎日、産経などは以前からデジタルに注力し始めています。
一方で、読売新聞は系統新聞販売店の力も大きく、また勢力も大きいことから、デジタルにすっぱり切り替えてしまうと販売店が困ってしまうということもあり、紙にこだわっています。
まぁこれはあくまで一つの要因であり、社風とかそもそも電子版では広告売り上げの見通しが立たないので、紙の新聞の方が売り上げが儲かるという側面もあるのですが・・・
よって、読売新聞社としては、今後もあくまで読売新聞オンラインは“紙の新聞を守るため”に拡充していくものと思われます。
④山口社長の発言によると、紙の新聞とデジタルを融合させたいと話している。
毎年、各新聞社とも年明けに系統販売店向けに総会を開き、社長などの幹部も出席して今年の方針を述べたりします。
全国紙になると、その模様が業界紙に掲載され、幹部の方の発言一語一句全てが掲載されます。
今年は、読売新聞社山口社長の発言の中で、「読売新聞オンラインは、これまでのデジタルサービスとは全く違うものを目指している。読売としては初めて、読売新聞の歴史である題字を、オンラインサービスに使った。このことで分かる様に、紙の読売新聞と一体になって読者に提供するデジタルサービスを狙っている」と話されています。
よって、今後の展望としては、どんどん読売新聞オンラインのサービス内容を拡充していき、読売新聞読者が新聞を購読しているメリットの大きな目玉にしていくことでしょう。
現在読売新聞を購読されている方にとっては朗報ですね。
※ちなみに、読売新聞オンラインにはこちらのリンクから登録できます。
2月と3月はIDが無くても無料で登録できるようです。
⑤まとめ。
とりあえずまとめますと、読売新聞オンラインが始まった背景は読売新聞の値上げによる読者離れの抑制で、読売新聞オンライン自体は読売新聞プレミアムを進化させてもの、サービス自体は今後もどんどん拡充されていくことでしょう、という感じでしょうか。
今後の読売新聞社の動きに期待ですね。
※ちなみに朝日新聞や、日経、毎日、産経など他新聞社の動向については以下の記事にてご説明しています。
※「そもそも新聞なんてオワコン媒体、読む意味なんてないじゃん!!」という方にはこの記事です。
以上、みやてう(@みやてう)でした。
では。