どうも、マスコミブロガーのみやてうです。
河北新報が2019年6月1日から本体価格の値上げを行うと、5月15日に発表しました。
新聞上には値上げに関する社告が掲載されていましたが、公式サイト上には全く詳しい文章が残っていませんでしたので、今回は、その値上げの料金や、社告の内容をまとめてみようと思います。
※最近の新聞業界値上げに関しては、別記事にて分かりやすく新聞社別にまとめています。
①そもそも河北新報とは?
そもそも河北新報ってなんぞや?という方はいらっしゃらないかとは思いますが、一応改めてご説明すると、宮城県を中心に東北地方で発行されている新聞が河北新報になります。
複数の都道府県に跨って発行されている新聞をブロック紙というので、河北新報はまごう事無きブロック紙となりますね。
河北新報の2018年ABC部数(いわゆる公式部数、ということになります)は44万423部。
東北地方の新聞は基本的に10万部台が多い中、さすがブロック紙。数倍以上の規模の新聞社となります。
河北新報の歴史は古く、創刊は1897年(明治30年)。最初は“東北日報”という名称で発行されており、それが前身となります。
最近は東北楽天ゴールデンイーグルスとコラボするなど、東北地方、特に宮城県のメディアとしての影響力が大きいですね。
ちなみに河北新報の本社は楽天のメインスタジアムがある仙台市にあります。
②値上げの内容。河北新報の新料金。
値上げの内容です。
6月1日から月極め購読料金が、朝夕刊セットは現行の4,037円から363円アップの4,400円へ。
朝刊は現行の3,093円から307円アップの3,400円に。
夕刊単体は現行の1,285円から115円アップの1,400円に改定することとなりました。
また、駅やコンビニなどの一部売り価格は朝刊が10円アップの150円に、夕刊も10円アップの60円に値上げします。
消費税関連以外の値上げは、河北新報では1994年1月以来、実に25年ぶりとなるそうです。
③社告の内容。
さて、値上げに関する社告の文章を抜粋してみました。
「購読料の本体価格を1994年1月以来、25年間据え置いてきましたが、この間新聞製作の原材料費や輸送コストの上昇など業界を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。新聞販売店の配達員不足も深刻です。高齢者の見守り支援活動など地域の安全に配慮しながら戸別配達網を維持するため、販売店の安定した人員確保が急務になっています」
と説明した上で、
「河北新報と販売店は徹底した合理化と経費削減に努めてきましたが、購読料金改定に踏み切らざるを得ないと判断しました。誠に心苦しい限りですが、新聞を毎日確実に届けるために何卒ご理解をお願いいたします」
と読者に理解を求めていました。
また、「今回の改定に伴い、朝刊紙面の刷新とともに読者参加型の新しい報道スタイルなどへの挑戦も始めます。今後も東日本大震災の被災地復興に役立つ報道を心がけるとともに、より一層紙面の充実を図り、読者サービスの維持と向上に努めます」
と述べていました。
④まとめ。所感など。
とりあえず、ツイッター上で河北新報の値上げに関するつぶやきを調べてみましたが、これといった反響はありませんでした。
こういった方もいらっしゃいましたが。
おはようございます(^-^)/
— まーぼー@shining starになれ! (@v2309099) 2019年5月15日
えー⁈ 河北新報、値上げすんの😱
公式サイト上では値上げに関して掲載していないので、それはちょっと不誠実かな・・・とは思いますね。
他の新聞社はほとんど公式サイトでも値上げに関する社告を掲載しているので、完全にステルス作戦かと思います。さらっと値上げをする、という感じですね。
また、西日本新聞や読売新聞のような、「紙の新聞を値上げする代わりに、無料で電子版を利用できるようにしますよ」といったような魅力的な代替案も特に無し。
社告にあるような「一層の紙面の充実を」という文章も、具体性な無く薄っぺらいですね。
同じブロック紙とはいえ、西日本新聞とは全く毛色が異なる値上げの対応だったかなと思います。
まぁそれも新聞社ごとに違っていて良いと思いますけどネ。
なお、河北新報が値上げをした後は、朝日新聞などの全国紙の方が新聞代としては安くなります。
少しでも節約されたい方は、この機会に別の新聞を購読されることを検討されてみてはいかがでしょうか?
※ちなみに、僕自身が朝日新聞の1週間無料試し読みを体験した際のことを別記事にまとめてみました。結構お得だったのと無料なので、試し読みをしてみるのは大いにアリかなと思います。
以上、みやてうでした。
では。