どうも、マスコミブロガーのみやてう(@みやてう)です。
さて、昨日は割とSNS上でも話題になりましたけど、東京新聞が4月から値上げすることになりましたね。
これは3月13日付け東京新聞朝刊一面に掲載された値上げの社告記事です。
今までは朝夕刊セット価格が税込3,343円だったのが、2019年4月から357円引き上げて、改め3,700円に改定するということです。
1割ほど値上げすることになりましたね〜。
今年に入ってから新聞社の値上げが続出していますが、遂に東京新聞まで値上げすることになりました。
読売新聞が1月から値上げしていますが、部数の規模でいくと東京新聞が読売新聞に次いで2番目に大きな規模の値上げする新聞社となります。
早速ツイッターの反応を見てみました。
マジか!東京新聞4月から357円値上げで3700円かよ! pic.twitter.com/5qRKMI4q1G
— ピンきり (@moonride66) 2019年3月12日
東京新聞が4月から値上げへ。4月から月3,700円。雨の日にバイクで配達は大変ですね。主に配達関係の費用負担が大きいようです。今までが安かったから仕方ないですね。 pic.twitter.com/6v6PjeR54f
— klinskaya (@iaijinokane) 2019年3月13日
止むを得ませんね。値上げしても「朝夕刊のある」真っ当な(=正しいスタンスの)新聞として、実に低価格! 22年間、よく据え置いてくれました♪
— 増田 敏 (@3104mini) 2019年3月13日
#東京新聞 購読料改定のお願い
4月から月3700円 https://t.co/CyJTRmiWGS
他の地方紙の値上げの際はツイッター上での反響はほとんどありませんでしたが、さすがに東京新聞の規模となると影響は結構ありそうでした。
ただ、読者層の特徴として、東京新聞の固定ファンの方が多い新聞のイメージがあるので、値上げに関しては批判的な意見よりも、致し方ないという反応のツイートの方が多かった気がします。
①そもそも東京新聞とは??
東京新聞は、中日新聞社が関東圏で発行している新聞になります。
中部圏で発行している新聞は“中日新聞”、関東圏では“東京新聞”ということになります。
なので、東京新聞に記載されている発行元を見ると、「中日新聞東京本社」と題字の下に記載されています。
ただ中日新聞と東京新聞はどちらも中日新聞社が発行しているものの、中身は結構違いますね。
どちらかというと東京新聞の方がよりリベラル的かな。
ちなみに東京新聞の発刊は1884。佐賀新聞と同じ明治17年ですね。
しかし、元々は違う題字で発行していたものを、中日新聞社が買収し、今の形になったようです。
新聞社でも買収とか昔からあるんですね。
数年前に日本経済新聞がフィナンシャルタイムズ紙を買収して話題になりましたが、それが初めての新聞社の買収案件だと勝手に思っていました。
ちなみに東京新聞の2018年ABC協会発表新聞発行部数は46万4,685部とあります。
関東圏では読売新聞や朝日新聞などの全国紙が強い印象がありますが、東京新聞も結構な部数が出ていますね。
②今回の値上げの理由、社告から。
今回の値上げに関して、東京新聞に社告が掲載されました。
僕は電子版の会員になっていますので、内容を見てまとめてみました。
・4月1日から朝夕刊セットの月極め購読料金を3,343円から3,700円へ改定。
(税込、357円アップ)
・消費税関連以外での朝刊月極め購読料金の改定は平成9年(1997年)2月以来22年ぶり。
・「首都圏の地元紙」をモットーに、親しみやすい新聞を目指して様々なニュースを幅広く発信すると共に、人件費抑制など徹底した経費削減を図り、出来うる限り低価格で新聞を発行してきた。
・しかし、新聞製作費の増大や、新聞販売店の人手不足の深刻化に伴い、労務確保のための諸費用が上昇している。
・引き続きの経営努力は続けていくが、戸別配達網を守るため、購読者の皆様にご負担をお願いすることに至った。
・今年は平成が幕を閉じ、時代の代替わりや統一地方選など大型ニュースが続くが、
東京新聞はこうした大ニュースはもちろんのこと、権力監視と脱原発はこれまでと変わらず報道の柱としていく。
・それと同時に、首都圏の地元紙として身近な話題や育児、介護など暮らしのニュースをより積極的に取り上げ、強権的な動きや差別には厳しい目を向け常に弱い立場にある人たちの側に立って、笑いと楽しみも忘れない紙面作りを目指していく。
・具体的には料金改定に合わせ、国内外のユニークな食をテーマとする新企画をスタートしていく。
「ニュースあなた発」は、読者の疑問や不安の声を集める手法や窓口を広げ、読者の知りたいことを報じます。
また、原発取材班のサイトは「原発のない国へ」にリニューアルし、再生可能エネルギーと原発問題を二本柱としていく。
さらに、来年2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて地元紙ならではの幅広い視点で様々な話題を紹介していく。
・子育てサイト「東京すくすく」など東京新聞独自のデジタル記事も一段と充実させていく。
・料金改定後も首都圏において東京新聞の購読料金はなお低価格であり、読者の皆様と共に歩む新聞であることには何ら変わりはありません。
今後も全社員による徹底的な経費削減努力を続けていきます。
・尚、朝刊の1部売りは110円から120円へ改定(税込み。10円の値上げ)。
・夕刊の1部売りは50円と据え置き。
といった内容でした。
③この時期に値上げをする理由や、朝刊のみの価格について。
社告の内容としては、主に「コストの上昇」「販売店の労務改善費に充てる」と行った内容で、他の新聞社とほとんど同じ理由でしたね。
まぁ大体こういった内容になるのは致し方ない気もします。
ちなみに、別記事でもご説明させていただいていますが、そもそも基本的にどこの新聞社も値上げをしたいという状況です。
新聞の発行部数減、それに伴う広告売り上げ、折込チラシ売り上げの減、それに伴う系統販売店の経営難、と懐事情が厳しいからです。
そういう状況の中、読売新聞社が2019年1月から値上げに踏み切ったものの、実は値上げによる新聞購読の中止って、あまり無いね。というのが業界の中での通説になっています。
よって、1月の読売新聞の値上げ後の動向を見つつ、あまり値上げによる購読止めの影響が無いと判断し、東京新聞も今回の値上げに踏み切った可能性が高いですね〜。
それにしても、社告内でも“権力の監視”や“脱原発”などのパワーワードを連発するあたり、東京新聞はブレない新聞ですね。笑
日本の新聞の中でも、筋道通している数すくない新聞ではないかな?と個人的には思いますけどね。
僕もわざわざ東京新聞の電子版にお金を払って会員になっています。笑
そういえば、公式ホームページを見た感じ、東京新聞電子版はそのまま月額3,450円据え置きっぽいですね。
佐賀新聞や読売新聞の様に、「朝刊を購読すると電子版(あるいはそれと同等のもの)が無料で利用できる」というサービスを東京新聞は行いませんでしたね。
ということは、電子版単体の会員数も今後伸ばしていきたいと考えている感じでしょうかね〜。
それと、朝夕刊セット価格は値上げ後に3,700円になりますが、朝刊だけの金額は今回の社告に掲載されていませんでしたね。
「じゃあ朝刊価格は据え置き?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。
首都圏の新聞、東京新聞や全国紙は、基本的に“朝夕刊セット”の購読料金しか設定していません。
つまり、朝刊のみでの購読料金はどこの新聞社も存在していないのです。
これは、一昔前までは朝刊と夕刊はどちらも購読している家庭が多かったので、「朝刊だけなんてけしからん」というう風潮でそうなってしまったんでしょうね〜。
ということで、実は朝刊単体の購読料金は、配達する新聞販売店が自由に決めることができます。
なので、住んでいる地域によって、4月以降に東京新聞の朝刊価格が据え置きなのか、値上がりするかは全く異なりますし、値上がりしたとしてもその金額が販売店ごとによって異なります。
もし、いま東京新聞の朝刊のみを購読されている方で、4月から購読料金がどの様に変わるかを知りたい方は配達されている販売店に聞いてみるのも良いかもしれません。
ただ、おそらく朝刊単体のみだと2,950円という価格を設定する販売店が多いかと思われます。
東京新聞本社の方から販売店へその様な金額設定のお願いをしているとの話をよく聞きますから。
④まとめ。
とりあえずまとめますと、2019年4月から東京新聞は値上げします。
朝夕刊セットの月極め購読料は357円アップの3,700円に、1部売り価格は10円アップの120円になります。また、朝刊単体価格は2,950円になる地域が多そうです。
ちなみに新聞が値上げをすると、最初の集金で比較的良い粗品を配るかもしれませんので、東京新聞読者の方は絶対に受け取りましょう。
社告にも掲載されていた通り、値上げしても東京新聞は他全国紙と比較しても安い金額かと思います。
また、その報道姿勢も今後ブレることが無さそうです。笑
※東京新聞も含めた、全国紙をメインとした新聞のコスパランキングを作ったので参考にしてみてください。東京新聞は割とコスパが良い新聞でした。
以上、みやてう(@みやてう)でした。
では。