どうも、みやてうです。
新潟日報が2020年の1月から値上げしましたね。
新潟日報社の公式サイトからもそれを確認することができます。
今回は新潟日報の値上げについて、業界人から見たポイントを解説していきたいと思います。
①そもそも新潟日報ってどんな新聞?
新潟日報とは、1877年に前身の新潟新聞から始まっている新聞です。
新潟県内のみの新聞発行ですから、いわゆる地方紙の枠組みになります。
2019年4月現在の新聞発行部数は朝刊が42万219部、夕刊が3万8,569部という状況のようです。
今夕刊の発行部数を申し上げましたが、新潟日報では夕刊というものは2016年10月をもって終了しています。
今ではOtona+という名前で、朝刊との同時配達で新たな媒体を配達されていますね。
それがいわゆる夕刊のようなものです。中国新聞セレクトと似たようなものです。
我々業界人からすると、各新聞社共に今後の夕刊発行については頭を悩ませているところであり、新潟日報のような先進的な取り組みをされている新聞社の動きは各社注目しているところです。
②新潟日報が値上げをした理由って?
さて、本題の新潟日報値上げについてですが、上の写真でもご紹介しました通り、2020年1月1日より、朝刊が従来の3,093円から3,400円に、朝刊、Otona+のセットが従来の3,980円から4,300円に改定されることとなりました。
ちなみに一部売りは136円から150円に、Otona+は60円から70円になるようです。
また、新たに6ヶ月前払いという支払い方法も選択できるようになりました。
この前払い制だと、朝刊で20,150円で250円お得、朝刊とOtona+のセットは25,500円で300円お得になるという新たな支払い方法です。
新聞の前払いというのはおそらく日本のどこの新聞社も制度として設けておりません。
かなり画期的な取り組みだと思います。
ちなみに値上げについての社告では、値上げの理由はインクや紙代などの原材料費の高騰や輸送費の上昇により26年ぶりに値上げをするという判断に至ったと書かれています。
③新潟日報の値上げについての考察
2020年初めての新聞社値上げは新潟日報となりました。値上げ理由は他新聞社と同様に、原材料費や輸送費の向上というコスト面での値上がりが原因ということで、これは特に目新しい理由はありません。
個人的にポイントだと思うのは、【値上げ時期】と【6ヶ月前払いの存在】ですね。
新潟日報としてこの時期にしか値上げをできないと判断した理由の一つとして、消費税が増税されてから3ヶ月が経過し、ある程度落ち着いてきたということと、オリンピックが終わってから値上げはし辛い雰囲気になるという理由があると思います。
消費税増税による新聞の購読止めは各社想定していたよりも少なかった。しかもオリンピック後はおそらく景気が悪くなり、値上げの判断がし辛い。という2つの要因が大きいはず。
また、6ヶ月前払い制度は、そもそも前払いうやり方は日本全国、どこの新聞社でもやっていないことは先ほど申し上げました。
ただ、これだけサブスクなどが流行っているように、6ヶ月新聞社として購読者を縛ることができるのはやはり大きいですよね。
しかも、値上げ後の金額3,400円は読売新聞と同額のため、6ヶ月払いで割引という制度は読売新聞が行っていないため、読売新聞読者を新潟日報読者へ切り替えらせやすくなると思います。
新潟日報は夕刊を別媒体に変更したりと色々と挑戦されている新聞社ですから、こういった先進的な判断をすることができる土壌にあるんでしょうね〜。
おそらく今後この前払い制度を真似する新聞社も出てきそうです。
④新潟日報が値上げした後にオススメの新聞は?
さて、新潟日報が値上げをしたので、なるべく他の安い新聞に変えようと思っている方がいらっしゃったら、それは朝日新聞をオススメします。
新潟県では新潟日報が今のところシェア1位ですが、2位の読売新聞も既に2018年から値上げをしていて3,400円になっています。
県内シェア3位の朝日新聞はまだ3,093円のままですから、年間に換算すると約4,000円近くも新聞の購読料が変わってきます。
※ちなみに新潟県内の新聞発行部数を記した記事はこちらになります。宜ければ参考にしてみてください。
色々と調べてみて、一番ご自身に合う新聞を見つけてみてくださいね〜!!
では。