どうも、マスコミブロガーのみやてうです。
東京スポーツが値上げしましたね。
最近、地方紙を中心に新聞各社の本体価格の値上げが多発していますが、遂にスポーツ紙も値上げをしました。
※新聞社の値上げについては、新聞社ごとに別の記事にてまとめています。
ちなみに、東京スポーツを発行している東京スポーツ新聞社は、5月11日付け社告にて値上げに関する告知をしていましたが、公式サイトなどでは今のところ値上げに関する社告は掲載していませんでした。
なので、実際に新聞に掲載された社告などを参照しながら、今回の値上げについて考察していきたいと思います。
①そもそも東京スポーツ新聞社とは?
1960年4月1日に創刊された新聞社で、主にスポーツ系記事が中心の新聞を発行しています。
北海道を除く全地区で販売しており、地区によって題字が異なります。
(関西地区だと“大阪スポーツ”など)
飛ばし記事が多いことで有名ですが(関係者の方ごめんなさい)、意外とスクープも多いな、というのが同じマスコミ業界に勤める人間からすると印象としてあります。
ちなみに公称発行部数は、東京スポーツが713,000部、大阪スポーツが234,000部、中京スポーツが164,000部、九州スポーツが280,000部の合計1,391,000部が東京スポーツ新聞社が発行している販売部数となります。
百万部以上も発行している新聞ですから、影響力はかなり高いです。
そこら辺は公式サイトにあるメディアガイドにも掲載されていますので、興味があればご覧くださいませ。
https://img.tokyo-sports.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/7f94382ce055f185448c94d2139067b5.pdf
②値上げの社告の内容。
さて、値上げの内容です。
2019年5月20日発行(21日付)より、1部売り価格を140円から10円アップの150円へ、月極購読料金を3,600円から200円アップの3,800円へ改定すると社告にて告知がありました。
※九州スポーツに関しては、6月から月極購読料金が3,700円と改定になります。1部売りは150円です。
社告が新聞紙面に掲載されたのは5月11日付ですが、内容を抜粋すると、
「弊社(東京スポーツ新聞社)としてはコスト削減に向けた企業努力を重ねてまいりましたが、新聞発行に伴う諸費用の高騰により改定のやむなきに至りました。
今後も皆様のご期待に沿う、明るく、楽しく、身になる“最高の娯楽紙”をお届けするべく、紙面充実に総力を結集してまいります」
といった説明がありました。
③考察とまとめ。
ということで、東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツは値上げしますが、やっぱりスポーツ紙も販売部数減と広告売上減が厳しいんだなと改めて感じますね。
スポーツ紙の主購読層は男性が中心ですから、一般紙(朝日新聞や読売新聞など)と比較するとターゲットが偏っていますからね〜。
その一般紙ですら青色吐息な感じですから・・・。
ただ、東京スポーツのある意味強いところとしては、印刷と販売は完全に他の会社に委託しています。
例えば新聞の印刷は他の新聞社などの印刷工場で印刷していますし、販売はコンビニや駅の即売や、宅配分は他の新聞社の系統販売店から宅配してもらっているという状況です。
これって経費が他の新聞社と比較するとあまりかかっていないんですよね〜。
自社工場を持つと工場のメンテナンスや輪転機の交換で莫大な経費がかかりますからね・・・。
また、系統販売店が無いと電子版に注力しやすくなります。
これからの東京スポーツ新聞社のWEB戦略にも注目してみたいところです。
※一応、いろいろな新聞社の新聞発行部数を別記事にてまとめていますので、宜しければご覧くださいませ。
以上、みやてうでした。
では。