どうも、マスコミブロガーのみやてうです。
香川県の雄、四国新聞が、2019年5月1日より本体価格の値上げをすることを、4月23日に発表しました。
2019年に入ってから、各地で新聞社の値上げが相次いでいます。
新聞社が値上げをする際の対応としては、“新聞紙面に社告を掲載する”パターンと、“公式サイトに社告を掲載する”パターンのそれぞれを行う新聞社が多いのですが、四国新聞は公式サイトに値上げに関する記事が掲載されていないので、社告の文章などを当ブログにて紹介していきたいと思います。
①そもそも四国新聞とは?
四国新聞は、四国新聞社が香川県内で発行している新聞になります。
同じく5月1日からの値上げを発表した、鹿児島県で新聞を発行している南日本新聞のような感じです。
ただ、南日本新聞は30万部近い発行部数がありますが、四国新聞は191,222部と、南日本新聞よりは若干発行部数が少ないです。(2018年日本ABC協会調べ)
しかし、何れにしても、香川県内ではシェアナンバー1の新聞であることは間違いありません。
創刊は1889年、“香川新報”が前身です。
②値上げの内容。
さて、値上げの内容ですが、現行の月極め購読料金3,093円から307円アップの3,400円になります。
また、コンビニなどの一部売り価格も現行の130円から20円引き上げ150円になります。
(いずれも税込)
なお、四国新聞が消費税など以外で本体価格の値上げを行うので1994年2月以来、25年ぶりとなります。
現行の購読料金と、値上げ後の料金は南日本新聞と全く同じ金額ですね。
また、四国新聞は夕刊を発行しておらず朝刊のみの発行ですから、月極め購読料金は朝刊のみの価格となります。
③社告の内容。
社告の内容ですが、
「近年は人口減少の進展などで新聞業界を取り巻く環境が厳しさを増し、新聞製作の資機材や輸送・配達などのコストも大きく膨らんできています。
今後も県内唯一の地元紙として、さらなる紙面充実、戸別配達網の維持を図るには、誠に心苦しい限りですが、購読料の改定をお願いせざるを得ません」
と値上げ理由を説明されていました。
香川県も山などがたくさんあるので、そこに新聞を毎日届けるのは結構なコストがかかりそうですからね〜。
人口減少・高齢化・過疎化のダメージをモロに受けている地方は割と深刻な悩みを持っていそうです。
④所感・考察など。
四国地方では、今回の四国新聞の値上げ以外にも、愛媛新聞が既に2019年に入ってから先行して値上げを行なっています。
徳島新聞や高知新聞はまだ値上げの発表は無く、まだ値上げは無さそうです。
お隣の県ですから、愛媛新聞の値上げ後の反響を四国新聞社としても伺っていたとは思いますが、今回値上げに踏み切ったということは、愛媛新聞が値上げをしても読者がそれほど減らなかったということですかね〜。
情報交換は新聞社同士で行なっているはずですので。
全国紙と異なり、地方紙(県紙)には“お悔み欄”という最強の読者維持ツールがありますから、地域の高齢者の方が健在なうちは、それほど新聞部数は減らないでしょう。
ただ、今後10年後や20年後は分かりませんが。
社告にもありますが、値上げで得た収益を、今後の紙面拡充などの新たな投資にどれだけ有効活用できるかが今後のポイントですね。
※各新聞社ごとのコストパフォーマンスを調べてみました。もし他の新聞購読を検討されている方は、参考にしていただけると幸いです。
※コストパフォーマンスランキング1位だった朝日新聞の1週間無料試し読みを体験してみた際のことを記事にしてみました。
以上、みやてうでした。
では。