みやてうの【お得な】情報局

マスコミ勤めの社員がお届けする、新聞についてまとめたブログ。

福島民報と福島民友が312円の値上げ。2019年3月から。


f:id:miyateu:20190420185622p:plainどうも、マスコミブロガーのみやてう(@みやてう)です。

 

福島県の2大紙である福島民友社と、福島民報社が、2月中旬に社告にて3月から本体価格の値上げを発表しました。

 

値上げ幅は、現行の税込2,988円から、312円アップの3,300円で、駅の売店やコンビニで購入することのできる一部売り価格も現行の120円から20円アップの140円になるということでした。

 

2019年に入り、読売新聞の値上げから始まり、続々と各新聞社が値上げしていますね。

 

 

結構色々な新聞社の値上げ記事を書いてきましたが、今回は福島民報・福島民友の値上げに関して、色々と考察してみようと思います。

 

 

①福島民報・福島民友の値上げは22年ぶりだとか・・・。

 

社告にも掲載されていましたが、福島民報と福島民友の本体価格の値上げは1997年2月以来、実に22年ぶりとのことです。

 

1997年ということは平成7年。途中で消費税増税などあったかと思いますが、新聞本体の価格の上昇はなかったということになりますね。

 

ちなみに、社告には「輸送・配達経費の増大や、販売店の深刻な労務難」による値上げだというニュアンスで書かれていました。

 

輸送、配達経費の増大というのは間違いなく、ガソリン代が増えている、ということでしょうね。

 

ただ、新聞社の印刷工場から販売店への輸送経費は少し減っているのではないかと推測してしまいます。

 

なぜなら、社告では触れられていませんでしたが、全国的に新聞の部数は減少傾向にあります。

 

新聞の部数が減るということは、販売店へ卸す新聞の梱包も減るということですから、一台のトラックに積む梱包の数が減るので、トラックの車体を小さくするか、複数のトラックを統合して輸送ルートを統合し本数を減らしていくはずです。

 

ですので、本音としては部数の減少と、それに伴う広告減、というのが新聞社として値上げをしたいところでしょうか。

 

ちなみに、新聞用の紙代も値上がりしていますから、そういったところの経費も考慮されてはいそうですね。

 

②ライバル紙同士での値上げについて。

 

福島民友社は2018年のABC部数で18万500部ですが、ライバル紙である福島民報社は25万2,241部(同じく2018年のABC部数)の新聞社です。

 

今回の値上げですが、同じタイミング、同じ値段。

 

ハイ、おそらく示し合わせてのものだと思われます。

 

ただ、そうだとしても、それは珍しいことではなく、過去の値上げ、定価改定の際もそうだったはずです。

 

全国紙でも基本的に読売・朝日・毎日は同じ金額だしね。

 

今は1月から読売が値上げしたから金額は同じではないけど。

 

意外とライバル紙であっても、現場の社員同士や幹部同士で仲が良かったりするので、お互いの情報は色々と知っているわけですね。

 

今回の新聞社の値上げは、読売以外の全国紙はまだ値上げをしていなく、地方紙ばかりです。

 

それも、ブロック紙ではなく県紙レベルでの値上げが目立ちます。

 

県紙はそれぞれの都道府県での普及率も高く、シェアが高いので安定していますが、そのぶん規模が限られてくるので全国紙やブロック紙よりも経営は厳しそうな印象。

 

全国紙やブロック紙は不動産を持っているけど、地方紙は持っていたとしてもそれに及ばないからね。

 

よって、福島の2大県紙共に経営状況は芳しくないのでは??

 

と邪推してしまいます。

 

③5年後、10年後の福島県の新聞状況は??

 

今の新聞のメイン層は60代以上と言われています。

 

よって、今のまま部数減が続くと。今の70歳以上の方々がお亡くなりになる10数年後にドカンと新聞社の経営状況が傾く時が来るでしょう。

 

そうなると、おそらく新聞社同士での合併やM&Aが進んでくるかと思われます。

 

福島県もそうなる可能性は高そうですね〜。

 

このご時世、一つの県という限られたパイの中で、お互いに新聞を取材、編集、印刷、輸送、配達するなんて明らかに時代に逆行していることであり、どう考えても統合していった方がコストを削減できますから。

 

ただ、県紙は地域情報が本当によく取材されており、それらはネットで入手できない情報ですから、そういったところの需要が減らない限り、新聞の存在価値はありそうです。

 

実際、ヤフーニュースに掲載されているニュースの一次情報って新聞社のニュースがほとんどだしね。

 

④まとめ。いま福島県で一番安い新聞は??

 

ということで、福島民友と福島民報が値上げしましたが、今年中に他の新聞社で値上げをしてくるところはまだまだありそうです。

 

ちなみに、現状福島県内で一番安い新聞は、実は朝日新聞になります。

 

福島民友と福島民報が3,300円に値上がりしたのに対して、朝日新聞は3,093円と価格を据え置いています。

 

また、とある会合で「当分朝日新聞は値上げしない」と、幹部の方が系統販売店に語ったとも噂されています。

 

一応、僕が最近朝日新聞の無料試し読みを利用してみた時の記事も貼っておきます。

www.otokunamiyateu.com

 


 

無料で1週間試し読みができるのにプラスして、400円相当のグッズがもらえたり、購読するとカタログギフトがもらえたりするそうです。

  

 

「新聞が値上げしちゃったし、これからどうしよっかな〜」という方は、よろしければ他の新聞も試してみてはいかがでしょうか??

 

以上、みやてう(@みやてう)でした。

 

では。