どうも、マスコミブロガーのみやてう(@みやてう)です。
さて、新聞業界が続々と値上げムードに入っていますね。
その流れの中で、下野新聞も2019年3月から新聞代を値上げすることになりました。
今までは税込3,035円だったのが、2019年3月から315円引き上げて、改め3,350円に改定するということになりました。
下野新聞も読売新聞などと同じく、実に1割以上も値上げすることになりました。
他新聞社と同じく、一桁の数字がキリの良い数字になっているのは販売店が読者から集金しやすい金額にしているのでしょう。
※ちなみに茨城新聞や山陰中央日報、愛媛新聞の値上げに関してはこちらの記事にまとめています。
また、読売新聞が3,400円なので、それより50円安い金額に持ってきましたね。
さて、今回は下野新聞が値上げした理由や背景などを社告と合わせてご説明していきたいと思います。
尚、読売新聞や全国紙の値上げについては別記事で触れていますので、そちらもご参照くださいね〜☆
①そもそも下野新聞とは??
下野新聞は、栃木県宇都宮市に本社を置く新聞社です。
下野新聞は1878年創刊。
1878年っていうと明治時代ですよ明治時代。
新聞社ってどこも歴史が長いですよね〜。
ちなみに2018年のABC協会発表の発行部数は30万2,871部とありますから、部数も多く出ていますし、実は関東では珍しく全国紙よりも普及率の高い新聞になります。
だいたい読売新聞が関東ではシェアナンバー1が多いですからね〜。
それだけ下野新聞の影響力が栃木県では強いのでしょう。
とはいえ、昨今の新聞離れの影響により、下野新聞の様な歴史のある新聞社といえども、他の新聞社と同じく経営状況は昔と比べて芳しくは無さそうです。
②今回の値上げの理由、社告から。
今回の値上げに関して、下野新聞社から社告が出ました。
内容をまとめてみました。
・下野新聞社は2019年3月1日より、本紙の月極購読料を3,035円から315円引き上げ、3,350円(本体価格3,102円、消費税248円)に改定します。
・購読料の本体価格の改定は2006年6月以来、13年ぶりです。
・編集、制作部門の合理化などこれまで様々な経費削減に努めましたが、最近の諸資機材などの上昇もあってコスト増が大きな負担となっている→各家庭に新聞をお届けしている販売店も昨今の人手不足で人件費などの配達経費が上昇し、戸別配達網の維持が大きな課題に。
・前回の購読料改定以降、新聞制作システムなど新しい設備導入によって社員数をスリム化したほか、人件費を抑制するなど経営努力を続けてきたが、それも限界に達し、価格改定をせざるを得ないと判断。
・読者の皆さまにご負担をお掛けするのは誠に心苦しいところですが、今後も言論・報道機関として、読者の信頼にお応えし品質とサービスの向上に努めていくのでご理解していただきたい。
・今後も県民読者と手を携えて歩みながら、地域に密着した多くのニュースをお届けするとともに、紙面の充実も図ります。
・3月からは一瞬を切り取るニュース写真を別の視点、アングルから紹介する大型写真企画を開始。
・4月からは小さい子どもを持つ親や妊娠中の女性たちに子育て情報を提供する子育て応援紙面をスタート。特定のテーマを設定して意見を募る読者参加型の企画や、県内著名人の親に聞く子育て術などビジュアルな紙面で子育て世代に役立つ情報を提供していきます。
・また4月から読者倶楽部「フレッサ」を創設し、毎月下旬、本紙4ページを使って、読者プレゼント、お得商品情報、イベント情報のほか、紙面の見どころを紹介するコーナーを設けます。読者を中心とした参加型イベントを県内各地で開催するなど、より下野新聞社に親しみをもってもらえるよう努力します。
・1部売りは120円から130円(税込み)とさせていただきます。
・下野新聞の宅配と電子版をセットにした「併読プラン」は3,490円から3,805円(税込み)になります。電子版だけの「単独プラン」は3,499円(税込み)で据え置きます。
という内容でした。
③この時期に値上げする理由、金額設定の根拠。
社告によると、機材費や人件費などのコスト増、人手不足が主な理由としてうたわれていますね。
個人的には、当たり障りのない至極王道な社告だと思います。
ちなみに、先ほどの別記事でもご説明させていただいていますが、そもそも基本的にどこの新聞社も値上げをしたいという状況です。
新聞の発行部数減、それに伴う広告売り上げ、折込チラシ売り上げの減、それに伴う系統販売店の経営難、と懐事情が厳しいからです。
そういう状況の中、読売新聞社が2019年1月から値上げに踏み切ったものの、実は値上げによる新聞購読の中止って、あまり無かった。というのが業界の中での情報になっています。
よって、1月の読売新聞の値上げ後の動向を見つつ、あまり影響が無いと判断し、下野新聞も今回の値上げに至った可能性が高いですね。
ちなみに値上げ後の料金が3,350円である理由としては、まず販売店が集金しやすい金額であるということと、読売新聞の3,400円を意識していますね。
読売新聞よりも値段が高くなってしまったら、読売新聞に流れる読者が一定数出てくるはずなので、価格優位性を保ったのでしょう。
④まとめ。
とりあえずまとめますと、2019年3月から下野新聞は値上げします。
月極め購読料は315円アップの3,350円に、1部売り価格は10円アップの130円になります。
ちなみに新聞が値上げをすると、最初の集金で比較的良い粗品を配るかもしれませんので、下野新聞読者の方は絶対に受け取りましょう。
今回の下野新聞の値上げを受けて、ツイッター上で何かツイートされていないかどうか検索してみましたが、茨城新聞や山陰中央日報とは異なり、結構な数の関連ツイートがありました。(良かった。笑)
やっぱり部数や規模が大きいと興味関心がある方が一定数以上いますね。
※もし、下野新聞の値上げにより他の新聞を検討されている方がいらっしゃったら、全国紙をメインとした新聞のコスパランキングを作ったので参考にしてみてください。
※新聞コスパランキングで1位だった朝日新聞の1週間無料試し読みを体験しました。その時の記事はこちら。
※とりあえず少しでも安く新聞は購読しましょう。そのメソッドをご紹介させていただいております。
※「そもそも新聞なんてオワコン媒体だし、もう新聞止めよう」という方は、ちょっと待った!! こちらの記事を読んでみてから本当に新聞購読を止めるのか御検討してみてください。
以上、みやてう(@みやてう)でした。
では。