どうも、マスコミブロガーのみやてうです。
今日の読売新聞朝刊に、読売新聞が値上げすると大きく社告で掲載されていましたね。
社告によると、朝夕刊セットが4,400円、統合版朝刊のみだと3,400円ということでした。
現在の購読料が、朝夕刊セットだと4,037円、統合版朝刊が3,093円なので、朝夕刊セットで363円、統合版朝刊だと307円の値上げとなります。
1年に換算すると、セットが4,356円、朝刊が3,684円、新聞代として家計の負担が増えるということになりますね。
以下の表に金額をまとめてみました。
現行 | 1月から | 差額 | 1年間での金額差 | |
朝夕刊セット | ¥4,037 | ¥4,400 | ¥363 | ¥4,356 |
朝刊のみ | ¥3,093 | ¥3,400 | ¥307 | ¥3,684 |
さて、昨年の2017年12月にも日本経済新聞が値上げを行い、話題になりましたが、その約1年後に読売新聞もこの度値上げをすることになりました。
その意図というか、理由や背景にあるもの、新聞業界全体が今後どの様に動くのか、今後よりお得に新聞を購読できる方法はないのか、またオススメの新聞はあるのか、マスコミ業界に勤めている僕が、持っている知識をフル稼働して色々とまとめてみました。
読売新聞の値上げの理由は?購読するならどの新聞がオススメ??
①値上げの理由・背景
今回、いきなり読売新聞が値上げすることになりました。
背景としては、ズバリ新聞売り上げの減少と、折込チラシの減少でしょう。
新聞売り上げの減少
“若者の新聞離れ”という言葉は、誰しもが聞いたことがあるフレーズだと思います。
けど、このフレーズって、もう10年以上前から聞いていると思いませんか?
当時“若者”だった方々は、今では30代〜40代になり家庭を持っている方もいらっしゃると思いますが、若者の時に新聞を全く読まなかった方達が、急に大人になって新聞を読むようになるのでしょうか?
おそらく、ほとんどの方はそうではないはず。
当時若者だった方達は大人になっても新聞を購読しない。
しかし、かといって今の若者たちも新聞を購読しない。
よって、新聞を購読している世帯は高齢化しているはずです。
ひと昔前までは1世帯あたり一部以上新聞を購読しているのは当たり前でしたが、今では無購読者世帯も増えてきています。
日本の新聞購読数の一覧が出ていますが、10年前と比較して約1,000万部減っています。
読売新聞も、その流れを受けて、一昔前には1,000万部とうたわれていたものが、今は851万部となっています。
新聞の発行部数が減ると、新聞の売り上げだけでなく、広告の売り上げも比例して落ちるはずです。
今どこの新聞社も発行部数と広告減に苦しんでいるはずです。
折込チラシの減少
新聞広告の売り上げ減と話は似ていますが、新聞の発行部数が減ると、折込チラシの売り上げも比例して落ちます。
新聞広告と折込チラシの大きな違いは、収入の入る会社が、新聞広告は新聞社であるのに対して、折込チラシは新聞を配達する新聞販売店の収入であることです。
新聞社にとって新聞販売店はかなり重要な販売チャネルです。
新聞販売店が無くなると、新聞を読者に届ける手段と、PRする力を失ってしまいます。
新聞社の経営が苦しいのと同じで、新聞販売店も新聞配達部数と折込チラシの売り上げ減により経営は厳しいはずです。
今回の読売新聞の値上げは、新聞社の売り上げはもちろんのこと、新聞販売店の経営を助ける意味合いもあっての値上げだと想像できます。
②今後の新聞業界の動きは?朝日、毎日は?
さて、読売新聞が値上げして、気になるのは他の新聞社の動向です。
パッと思いつくのは朝日新聞や日本経済新聞、毎日新聞などの全国紙、東京新聞、中日新聞、北海道新聞などのブロック紙、あとは徳島新聞など各県にある地方紙(県紙)でしょうか。
一般的には、値上げをする場合は全国紙が値上げをしてからブロック紙や地方紙(県紙)が値上げをすると言われています。
今回、読売新聞が最初に値上げをしましたが、日本経済新聞は2017年に値上げを既に行なっているので、朝日新聞や毎日新聞、産経新聞が値上げを検討するのではないでしょうか。
ただ、消費税増税が2019年10月に控えているので、このタイミングで各新聞社が値上げするかは全く分かりません。
なぜなら新聞は軽減税率の対象になっているので、軽減税率の対象になっているのにも関わらず消費税増税直前に値上げするということは一般的にバッシングを受けやすいからです。
ただ一つ言えるのは、朝日新聞などの全国紙が値上げをしない限り、地方紙はお値段据え置きにするだろう。ということです。
③新聞を読む家庭、読まない家庭の2極化が加速する。教養・学力の格差が生まれる
今回の値上げで、読売新聞の購読を止めるだけではなく、新聞購読自体を辞める家庭も出てくるでしょう。
新聞を一応購読してはいるが、読んでいないという家庭はとても多いでしょうから。
ただ、逆説的ではありますが、ということは新聞を読む家庭と読まない家庭がはっきり2極化していきますよね。
新聞をよく読んでいる家庭からしたら、数百円値上がりしたとしても購読を止めることはないはずですから。
僕は、正直この2極化の流れはかなり大切なことだと思います。
そもそも、既に近年そういった2極化の流れはできつつありましたが、この2極化により、新聞を読んでいる家庭と読んでいない家庭で子供の学力の差が付いてきたりしています。↓
↑文部科学省が統計しているデータなので、かなり信憑性はあると思います。
2極化することで、思わぬところで家庭の差が生まれてくるでしょう。
しかも、それは知識・教養の差である可能性が高いと思います。
④今後オススメの新聞は?? マスコミ勤めのみやてうが選ぶオススメ新聞3選!!
偉そうに色々と書きましたが、僕としては、今新聞を購読しているお宅は、新聞購読を止めるのは機会損失だと思うし、まだ購読していない方は、将来の自分や家族への投資だと思って新聞を購読するべきだと思います。
ただ、「そんなこと言うけど、じゃあどの新聞を選べば良いんだよ!!」
「なるべく安く読める新聞は無いのか?」と思われている方はいらっしゃると思います。
そこで、今回はマスコミ勤めの僕が選ぶ、オススメの新聞社3選をご紹介させていただきます。
第1位:東京新聞
関東在住の方には東京新聞がおすすめです。
まずは何と言っても値段の安さ!
読売新聞が朝刊3,400円なのに対して、東京新聞は驚きの朝刊2,950円!!
2019年4月から値上げをしたものの、未だに主要な新聞社の中では最安値です。
安さは正義。
内容は読売新聞よりも左寄りですが、安さとブレない姿勢が評価され、このご時世でも部数が増えている新聞です。
読者層も比較的若い印象があります。
一方で、折込チラシはほとんどありません。
折込チラシがかなり重要だと思う方には次で紹介する朝日新聞の方が良いかも。
ただ、折込チラシは読まないしすぐ捨てるわぁって方にはピッタリの新聞かと思います。
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第2位:朝日新聞
こちらも論調は読売新聞とは逆の新聞社です。
ただ、朝日新聞は値上げをしないので、2019年1月からは読売新聞よりもお得に読めます。
※私が独自に調べた新聞社のコスパランキングで、朝日新聞は堂々のコスパ1位でした。
また、日本で発行部数が第2位ということもあり、内容もしっかりしていて、いわゆる知識人や教養人(学校の先生や教授、所得層が高い方達)は昔から朝日新聞を購読している家庭が多いです。
朝日新聞というと、慰安婦問題の捏造事件を思い出される方が多いと思います。また、ネットでは“マスゴミ”の代表格として扱われていて、「あまり印象がよくない」という方も多くいらっしゃるでしょう。
気持ちはかなり分かります。
しかし、新聞のクオリティとしては、正直、日本の新聞の中で一番だと思います。
他の新聞社が報道しきれないところまでよくカバーしているなと思います。
実際に一面コラムの“天声人語”は中学・高校・大学受験の問題として出題されることも多いです。教育関係にはかなり力を入れている印象があります。
チラシも多く入る新聞ですから、主婦の味方にもなるでしょう。
※ちなみに朝日新聞の1週間無料試し読みをしてみました。その時の記事はこちら。
第3位:地方紙(県紙)or 産経新聞
「東京新聞も朝日新聞もしっくりこないなぁ〜」という方には、地元の新聞をオススメします。中日新聞とか中国新聞とか佐賀新聞とか。
まずお得ポイントとしては、チラシが圧倒的に多い!!
全国紙よりも必ず多いです。チラシの枚数はシェアで決まりますが、ほとんどの都道府県では地方紙がその県でトップシェアを誇っている場合が多いです。
チラシが多ければ多いほど、物を安く買える可能性が高くなります。
迷った時はとりあえず地方紙にしておくのが吉。
地域トップシェアなだけあって、意外とそこら辺のおじいちゃんやおじさん、取引先企業の方がその新聞を読んでいることも多いので、話が合うかもしれません。
ただ、関東や関西に住んでいると、地方紙が無い地域もありますよね。
そういった場合は産経新聞がオススメです。
産経新聞は読売新聞と同じく保守の論調で、自民党寄りです。
読売新聞から切り替わった場合、さほど違和感なく新聞を読めると思います。
また、産経新聞は料金が安いです。(読売新聞よりも400円くらい安い)
安さは正義。(2回目)
チラシもそこそこ入りますよ。
ただ、産経新聞は全国紙と言われていますが、徐々に発行範囲を狭めている現状です。
一部の都道府県では、政令指定都市以外は配達ができない地域もあったりします。
お住いの地域が新聞を届けられる範囲なのかどうか、産経新聞の購読を検討中の方はよく調べられた方が良いかと思います。
まとめ
読売新聞が値上げしたからといって、新聞を読まない無読世帯になるのは、将来的には勿体無いことだと思います。
新聞を安く読む手段はいくつもあります。何かしら新聞は購読しておくのをオススメします。
安く新聞を読む方法を別の記事で紹介しています。
よろしければ合わせてお読みください♪ ↓↓
※2019年2月から開始の、読売新聞オンラインの内容についてはこちらの記事をどうぞ。
僕が実際に会員登録して、内容を書き出しています。
※読売新聞オンラインが始まった背景や今後の展望などはこちらの記事にまとめています。
※読売新聞を購読しているのに、IDの招待状が届かないという方はこちらの記事を見てください。
※読売新聞のテレビCMが2月から新しくなりました。俳優は斎藤工さんです。
以上、みやてうでした。
では。